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2025.07.11

感情は、敵じゃない。“そのままの自分”を取り戻すために

「感情を抑えること」が当たり前になっていないか

「喜びも怒りも哀しみも、それがその人らしさを生み出す。問題は、それが“外側に発露されたとき”に起こる」

この言葉を初めて聞いたとき、脳をガンと打たれたような衝撃を受けました。
怒りや憤り、深い哀しみ。私たちはしばしば、それらを“悪いもの”として無意識に遠ざけ、なかったことにしようとしてしまいます。

でも本当にそれでよいのでしょうか?

感情には“自分らしさの核”が宿る

怒りや悲しみを抱くこと自体は、決して悪ではありません。
むしろ、それらは私たちが「何を大切にしたいか」に気づかせてくれる、重要なサインでもあります。

仏教には「七情(しちじょう)」という考えがあります。
喜・怒・哀・楽・愛・悪・欲。人間が本来持つ、自然に湧き上がる七つの感情です。
その一つひとつが、私たちの“生きている証”であり、“人間らしさ”の現れでもあるのだと思います。

空気を読むことが、“感じる力”を鈍らせる

私たちは、「和を以て貴しとなす」という文化のなかで育ってきました。
周囲との調和を大切にし、空気を読むことを求められる場面も多い。その結果、自分の感情を抑えることが“大人の対応”だとされることも少なくありません。

もちろん、感情を無防備にさらけ出せば、人間関係に亀裂が生じることもあるでしょう。
だからこそ大切なのは、感情を“否定せず”、丁寧に扱うことなのだと思います。

キャリア支援の現場で見えてきた“本音の居場所”

キャリア支援の現場でも、「感情を抑えなきゃ」と自分にブレーキをかける方に出会うことがあります。
でも、私はむしろ逆だと感じています。
怒りの奥には、大切にしている価値観がある。悲しみの裏には、叶えたかった願いがある。

感情を見つめることは、自分の本音に出会うプロセスです。
そしてそのプロセスを経ることで、「これからのキャリアで大切にしたいもの」が、ようやく言葉になっていくのです。

感情に耳を澄ませることで、自分を取り戻す

感情とは、自分だけが感じられる“内なる声”です。
それを無視するのではなく、少し立ち止まって耳を澄ませることで、自分にとっての“しっくりくる選択”が見えてくることもあります。

あなたは最近、どんな感情にフタをしていませんか?
感じることを取り戻すことで、見えてくる景色があるかもしれません。

感情を見つめる時間を、共につくっていくために

怒りも哀しみも、私たちの一部です。
感情を敵視するのではなく、うまく扱う技術と向き合うことで、自分らしい働き方やキャリアの選択が見えてきます。

キャリアセッションでは、そうした“内なる声”と向き合う時間を大切にしています。
安心して本音を扱える場所で、ぜひあなたの感情の意味を一緒に見つけていきましょう。

「この感情は、どんなメッセージなんだろう?」
そんな問いを一緒に探る時間を、キャリアセッションでつくってみませんか。
あなた自身の感情と丁寧に向き合い、“自分らしさの軸”を取り戻す支援をしています。

2025年7月
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