お問い合わせ
メニュー
Courses & Pricing Plans
Column
Column
2025.07.11

名詞ではなく動詞で生きる。「何をしているか?」がキャリアと人生を変える鍵

「肩書き」や「年収」で自分を測ってしまうとき

「肩書」「年収」「役職」。
キャリアを語るうえで、よく使われる言葉たちです。これらはいずれも“名詞”であり、私たちの立場や状態を表すものです。

気がつけば、そうした名詞に自分を重ね、他人と比べてしまうことがあります。
「同期は部長になった」「あの人は年収が1000万を超えた」「有名企業に転職して話題になっている」──。
それらの情報が、まるで“自分の現在地”を測る物差しのように感じられてしまうのです。

本当に大切なのは、「何をしているか?」

でも本当に大切なのは、肩書そのものではありません。
その肩書を持って「何をしているのか?」
その年収を得て「どんな人生を送りたいのか?」

名詞に安心感を求めたくなる気持ちは理解できます。
けれど、名詞はあくまで“状態”であり、“行動”ではありません。
大事なのは、自分がどんな動詞を選び、どう生きているかです。

同じ名詞でも、動詞が違えば意味は変わる

たとえば、「部長」という名詞は同じでも、
「現場に伴走し続ける」人もいれば、「社内政治に翻弄される」人もいます。
「年収1000万円」という数字も、
「家族と豊かに過ごすために使う」人もいれば、「不安を埋めるために使う」人もいる。

だからこそ、働き方やキャリアを考えるとき、
私は「名詞」ではなく「動詞」に注目したいのです。

自分の“生き方の動詞”を探すということ

あなたは今、どんな動詞で生きていますか?
導く、創る、支える、挑む、学ぶ、届ける──。
自分の選んだ動詞こそが、その人の“生きる軸”を映し出していると私は思います。

もちろん、キャリアの中で名詞が必要になる場面もあります。
履歴書や名刺、社内評価など、“外向き”の文脈では不可欠なものです。

しかし、“内向き”の問い──つまり、人生の充実や幸福を考える場面では、
名詞よりも動詞のほうがずっと力を持っているのではないでしょうか。

「動詞で生きる」ことが、自分の軸をつくる

「今の自分を、動詞で表すとしたら何か?」
「これからの自分に、どんな動詞を与えたいか?」

こうした問いを持つことが、自分のキャリアを他人の物差しから解放し、
“自分だけの軸”を育てていく第一歩になります。

名詞に惑わされるのではなく、動詞を選び、動詞を生きる。

それは、評価や比較の渦から一歩離れ、
“自分の人生”を自分で取り戻すための、確かなアプローチだと私は感じています。

感じるままに、動詞を探す時間を

自分にとっての“動詞”とは何か。
焦らず、立ち止まって考えてみる時間が必要なのかもしれません。

もし今、その問いに向き合いたいと思ったら──
その声に耳を傾ける場として、キャリアセッションを活用してみてください。
あなたらしい言葉で、未来を描くお手伝いができれば幸いです。

2025年7月
問い合わせ状況

12
お問い合わせ