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2025.07.11

「働く」の語源とは何か。“仕事”との違いから見えてくる、あなたらしいキャリアのヒント

日々当たり前のように使っている「働く」という言葉。
その語源には、少し心が温まるような意味が込められていることをご存知でしょうか?

また、似た意味で使われがちな「仕事」という言葉も、まったく異なる背景を持っています。

キャリアに悩んだとき、自分の進む道に不安を覚えたとき。
そんなときこそ、“言葉のルーツ”に立ち返ってみると、自分らしい働き方へのヒントが見えてくるかもしれません。

「働く」の語源は“傍を楽にすること”

「働く」という言葉の語源は、「傍楽(はたらく)」と言われています。

“傍”とは、そばにいる人。
“楽”とは、心身の苦しみがない状態、または楽しませること。

つまり、「傍楽」には
「そばにいる人を、楽にする」という意味が込められています。

単に自分の生活の糧を得るためだけではなく、
誰かのために行動すること。身近な人が安心して暮らせるように支えること。
それこそが、本来の“働く”の姿だったのかもしれません。

「仕事」との違いは、内発性と外発性

一方で「仕事」という言葉の語源は、「仕業(しわざ)」に由来します。

“仕える業(わざ)”という意味合いがあり、
誰かに命じられたことをこなすこと、あるいは役割として与えられた行為を指します。

つまり、「仕事」は他者からの期待に応える行為であり、
「働く」は自らの意志で誰かに関わる行為とも言えるのです。

この違いは、私たちのモチベーションの源泉にも大きく影響します。

“内側から湧き出る動機”がモチベーションを育てる

誰かに命じられて、責任を果たすために働く。
そのような「仕事」のスタイルに疲れを感じる方は多いかもしれません。

一方で、「働く」ことを“自分の意思で選んだ営み”と捉え直すことで、
日々の活動はより意味深く、主体的なものに変わります。

大切なのは、自分の中にある
「誰のために?なぜそれを?」という“核”のような問いに向き合うこと。

その問いに答えられる人は、肩書きや条件ではなく、
自分の心の奥から「やりたい」と感じる力で動いていけます。

自分にとっての「働く」を、言葉にしてみる

「働く」ことは、“誰かのため”であると同時に、
“自分が自分らしくいられるため”の手段でもあります。

誰かの役に立ちながら、自分の気持ちを大切にする。
それは、キャリアセッションが大切にしている「自分らしく働く」という考え方そのものです。

あなたにとって「働く」とは、どんな営みでしょうか?

それは、“誰かに仕えること”でしょうか。
それとも、“誰かのために動く、自分らしい選択”でしょうか。

まとめ

「働く」と「仕事」。
日常で使い分けることのないこの二つの言葉には、
“外側に合わせる”か、“内側から始める”かという根本的な違いがありました。

どちらも大切な行為ですが、
もし今、働き方に迷いがあるならば――

もう一度、「働く」という言葉の本来の意味に立ち返ってみてください。
そこには、あなたらしく生きるためのヒントが眠っているかもしれません。

2025年7月
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