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2025.11.15

全力をやめて「6〜7割」で生きる勇気が、キャリアを長持ちさせる

全力で突っ走るほど、折れやすくなる

常に全力、常に120パーセント。
気づけば、それがデフォルトになっていませんか。

結果を出してきた人ほど、「本気を出すとはそういうことだ」と自分を追い込みがちです。
ただ、キャリアの折り返しに差し掛かる頃、多くの人が同じ壁にぶつかります。

どれだけ頑張っても、心と身体がついてこない。
小さなミスや評価の一言に、必要以上に揺さぶられてしまう。

私自身の経験からも、全力で突っ走るより、6〜7割の力で「ゆるく続ける」ほうが、長い目で見れば成果につながることが多いと感じています。ここで言う「力を抜く」は、サボることでも怠けることでもありません。

それは、結果に固執しすぎないことで、視野と心に余白をつくり、運が入ってくる隙間を残すという感覚に近いものです。

レジリエンスを育てるのは「適度な諦め感」

しなやかさやレジリエンスという言葉を耳にする機会が増えました。
逆境から立ち直る力、失敗を成長に変える力。

では、その力はどうやって身につくのか。
私が現場で見てきた多くのビジネスパーソンに共通していたのは、「適度な諦め感」を持っているかどうかでした。

自分の能力や環境に過度な期待を乗せすぎると、裏切られたときの反動が大きくなります。
全力で期待して、全力で落ち込む。
この振れ幅が大きいほど、立ち直るためのエネルギーを消耗し、やがて「もういいや」と、挑戦そのものから距離を置きたくなってしまう。

一方で、「今日は6〜7割できれば合格」「赤点じゃなければいい」くらいの感覚で日々を積み上げている人は、反動が小さく、心のしなやかさを保ちやすい印象があります。

6〜7割で自分を合格にする感覚

100点を基準にすると、90点の日でさえ「あと10点足りない」と感じてしまいます。
一方で、6〜7割を合格ラインにすると、物事の捉え方が変わります。

今日は集中しきれなかったけれど、最低限ここまではやれた。
トラブルはあったけれど、この経験があったからこそ学べたことがある。

完璧を前提にしないことで、「できなかった部分」よりも、「それでも残ったもの」に目が向きやすくなるのです。

感謝があると、心は折れにくい

ここで大事になるのが感謝の感覚です。

6〜7割でよしとできる人は、うまくいかない日にも、どこかに感謝を見つけることができます。
支えてくれた同僚や家族への感謝。
失敗をさせてくれた環境への感謝。
そして、たとえ完璧でなくても前に進んだ自分への感謝。

感謝は、出来事に「意味」を与えてくれます。
意味づけができると、マイナスの出来事も、次への糧へと変わっていく。
そのくり返しが、レジリエンスという見えない筋力を、じわじわと育てていきます。

力を抜いて、運が入る余白を残す

キャリアの転機やチャンスは、たいてい予定調和ではやってきません。
ふとした紹介、何気ない会話、たまたま参加した場。

そうした「偶然」を受け取れるかどうかは、私たちの心にどれだけ余白があるかに左右されます。
全力でいっぱいいっぱいのとき、目の前のこと以外は視界に入ってきません。

6〜7割の力で、自分のペースを保ちながら働くこと。
期待を手放しすぎず、かといって抱え込みすぎもせず、日々の出来事に小さな感謝を見つけていくこと。

そのバランス感覚こそが、長く走り続けるキャリアの土台になっていくのだと思います。

あなたは今、何割くらいの力で走っていますか。
もし「常に全力」だと感じるなら、あえて少しペースを落としてみるタイミングかもしれません。

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