「お金のために働いています」
そう答えることに、どこか後ろめたさを感じる人がいます。
でも、私は思います。それで、いい。
今の日本で暮らすなかで、経済的な安定は“前提”です。
家賃、食費、教育費、老後の備え――どれも、生きていくうえで欠かせない。だからこそ、まずは「稼げること」が重要視されるのは、当然の流れです。
実際に2024年の調査では、「お金を得るために働く」と答えた人は全体の62.9%。30〜40代では約7割が「収入の確保を優先したい」と考えています。
物価の上昇、終身雇用の終焉、ジョブ型雇用への移行……そんな時代の変化が、この数字を裏づけています。
けれども、どれだけ「お金のため」と割り切っても、
我慢だけでは、働き続けられないのが現実です。
気合や根性で選んだ仕事は、最初は頑張れても、長くは続かない。
どこかで心や体に無理がきてしまう。
なぜか。
“自分に合っていない”働き方は、続けにくいから。
働くことは、短距離走ではなくマラソンに近い。
だからこそ、一時的な成果よりも、いかに無理なく走り続けられるかが何より大事なのです。
では、どうすれば長く続けられる働き方を見つけられるのか?
その鍵は、自分の強みにあります。
たとえば――
話すのが得意な人は営業職で成果を上げやすく、
分析が得意な人はデータやコンサルの分野で活躍しやすい。
「自然にできること」「周囲から評価されたこと」には、必ずヒントがあります。
強みを活かすことで、努力が成果に変わりやすくなり、結果的に収入も安定していく。
これは決して理想論ではなく、多くのキャリア実践者が証明してきた事実です。
いまはまず、足元の安定を最優先にするのもいい。
でも、その中で少しずつ“納得感”のある働き方を育てていくことも、忘れないでほしいのです。
そのためには、
そうした小さな問いかけと行動の積み重ねが、「自分らしく、稼ぎ続ける」ためのキャリアをつくっていきます。
お金のために働くことは、誇るべき選択です。
でも、そのお金が「自分の強み」から生まれているかどうかで、人生の充実度は大きく変わってきます。
あなたは今、何を大切にして働いていますか?
そして、自分らしく稼ぐために、どんな一歩を踏み出せそうでしょうか。